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脆弱性?脆弱性診断?セキュリティの専門家が徹底解説セキュリティ対策の疑問
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セキュリティの基本から脆弱性診断の深掘りまで、このシリーズがあなたのセキュリティ対策の疑問を専門家がわかりやすく徹底的に解説し解消します。
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セキュリティの基本から脆弱性診断の深掘りまで、このシリーズがあなたのセキュリティ対策の疑問を専門家がわかりやすく徹底的に解説し解消します。
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予算もリソースも少ない中、所有する多数のWebサイトのセキュリティを担保する方法はありますか?

筧

筧 賢太

2024年6月24日

現代のビジネス環境において、多数のWebサイトを運営することは、多くの企業にとって重要な活動であり、製品・サービスサイトやキャンペーンサイト、オウンドメディア、ECサイトといった多様なサイトが、それぞれの事業のニーズに合わせて構築・公開されています。
しかし、Webサイトの数が増えるほど、管理とセキュリティの維持が大きな課題となります。Webサイトの増加に伴い、サイトに対する攻撃も自動化されており、攻撃者は脆弱性のあるサイトを常時探索し、攻撃のチャンスをうかがっています。
このような状況をうけて、Webサイトのリスクを洗い出しておくことが非常に重要となっており、そのための手段として脆弱性診断が一般的になっています。一方で、サイトへの脆弱性診断は、時間と労力がかかる作業であり、ビジネスのスピードを落としてしまう、コストがかかってしまうなどのデメリットも抱えています。
特に保有するWebサイト数が多い場合において、これらの問題がより顕著になるため、大量サイトに向けた効率的な運用を検討する必要があります。

大量サイトのリスク評価へのアプローチ

problem011_imageサイト単位、現場単位で個別に脆弱性診断を行っていく運用では、どうしてもリスクの高いWebサイトのセキュリティ対策を重点的に行う形となり、コーポレートサイト、キャンペーンサイトなど静的ページやそれに準ずるような複雑でなくサイトリスクが低いと思われている多数のWebサイトは目が届かない状況が発生してしまいます。しかし、攻撃者が自動化された攻撃で一様にサイトを狙ってくる以上、リスクが低いからといって、セキュリティ対策を行わない、という方針はもはや妥当とはいえません。
現在においては、継続的で一貫性のあるリスク評価と、洗い出されたリスクの管理、対処を全社横断で提供する運用が求められており、それを現実的なコスト、リソースで実現するためには、自動で脆弱性を診断してくれるツールの活用が必須です。

自動診断ツールを活用した運用のポイント

ここでは、自動診断ツールを利用した、大量サイトでの脆弱性管理運用を構築するためのポイントをご紹介します。

工数を削減し、低コストでの診断を実現する

手動での脆弱性診断は、1サイトあたり数日かかることがありますが、自動診断ツールを使用することで、診断にかかる工数を大幅に短縮できます。また複数のWebサイトを並行してスキャンすることもできるため、全体の診断時間を短縮する効果も見込めます。

継続的・周期的な診断運用を構築する

自動診断ツールを使うことで診断工数を削減できるため、周期的に診断を実施する運用を組むことができます。これにより、新しく追加された機能や画面に対しても継続的にフォローできるようになり、ビジネスのスピード感を落とさずにリスクを洗い出すことができます。

サイトごとのリスク・対応状況を可視化する

スキャン結果を管理し、サイトごとに存在する脆弱性をわかりやすく可視化することで、その後の対応がスムーズになります。重要度が高いサイト、リスクの高い脆弱性から対処していくことが基本ですが、なかなか現場での対応が進まない、といったケースも散見されます。検出された脆弱性ごとに、担当をアサインし、対応状況を共有することで、主体性をもって対応を進めていくことを促します。

傾向を分析し、効果的な対策を実施する

サイトごとの脆弱性傾向を分析することで、限られたリソースで効果的な対策を打つことができます。例えば、脆弱性を多く作りこんでしまった部門・チームに対して、セキュリティポリシーの改善、教育プログラムの実施などのフォローを行うことで、根本的なリスクの発生を抑止することができます。また、これらの分析結果は、経営への報告や監査などのインプットとしても活用できます。

自動診断ツールの活用事例

大量サイトのセキュリティ管理において、自動診断ツールを組み込むことで、早期に脆弱性を発見し、修正するサイクルを確立することが可能となり、長期的なセキュリティの向上を目指すことが可能です。
ユービーセキュアが開発するWebサイトの自動診断ツール「VexCloud」では、こうした目が届かない多数のWebサイトを効率的に診断・管理するために必要な機能性が盛り込まれており、多数のお客様にご活用いただいています。
実際に、ご利用のお客様においても、クリティカルな脆弱性が含まれたまま本番公開されているサイトが発見されるなどの事例が多数出ており、今まで目の届かなかったサイトにおけるリスクを認識することの重要性を実感しております。
こうした自動診断ツールを活用することで、現実的なコスト・リソースで多くのWebサイトのセキュリティ管理運用を構築することが可能ですので、セキュリティ管理にお悩みの方は一度、ユービーセキュアまでご相談ください。

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