始めまして、技術開発部の福冨です!
脆弱性解説ブログ以外の記事を書くのは初めてで少し緊張していますが、頑張っていきます。
私が所属する技術開発部では、脆弱性についてあまり詳しくない人にでもわかりやすく、興味を持ってもらえるような解説をブログで発信しています。興味がある方はこのブログを読み終わった後にでも、ちらっと見て行っていただければ嬉しいです。

さて、本日は日本電子専門学校での産学連携授業についてお伝えします。2020年から始めた授業は毎年1回実施しており、今年で3年目となります。
2019年12月13日に学校法人電子学園 日本電子専門学校(以下、日本電子)とユービーセキュアは職業教育協定を締結し、産学連携授業を開始しました。
私が学校に遊びに行った際に先生に会社説明会実施のお願いをしたことがきっかけとなり、様々な方の協力を経て締結することができました。学生時代にお世話になった先生方と、ユービーセキュアの社員として関わることができるようになってとても嬉しいです!

(産学連携についてはこちらで姜先生と対談しています)

産学連携授業

ユービーセキュアでは日本電子のネットワークセキュリティ科向けに産学連携授業を行っています。
私がメイン講師を務め、ユービーセキュアに入社したネットワークセキュリティ科の先輩・後輩と他部署のメンバーにサポートとして入ってもらいます。また、内定者の学生に手伝ってもらうこともあります。
授業は脆弱性検査ツールVexを用いた診断の体験を中心に、手動診断や脆弱性の解説などセキュリティについての内容となっています。
有償ツールを使っての診断業務はなかなかできない体験だと思うので、学生のみなさんにとってもセキュリティの仕事をイメージしてもらう良い機会だと思います。
コロナ禍ということもあり、感染対策をしっかり行った上で授業を実施しました。
ここからは、過去に実施した授業を振り返っていきます!

1年目の授業

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初回の授業は2020年7月に実施しました。
初めての授業で緊張しており、声がぶるぶる震えていたのを覚えています(笑)。環境トラブルもありましたが、サポーターと先生たちに助けられ無事に終了しました!
終了後は、時間ギリギリまで学生たちから寄せられるセキュリティの勉強方法や進路、就職についての相談に乗りました。

 

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ちょうど、ネットワークセキュリティ科にセキュリティの授業が増えてきたばかりだったので、セキュリティ業界についてあまり考えたことがないという学生が多かったと思います。産学連携授業を通じて、セキュリティについてもっと知りたい!と思って貰えたのなら嬉しい限りです。

 

2年目の授業

2年目の授業は、2021年11月に1クラス1コマを2クラス分と年明け2022年1月にも1クラス1コマを2クラス分実施し、2日間に分けて計4コマの授業を実施しました。
2021年の年末に話題になった『Apache Log4jにおける任意のコード実行の脆弱性(CVE-2021-44228)』に触れつつ、Vexでのツール診断と手動診断を体験してもらいました。

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1コマ目をツール診断、2コマ目を手動診断という構成にしたので、学生からは「Vexでやりたい…」「Vexの便利さがわかった」という感想が聞けました👏
この年は、日本電子から入社した留学生の後輩にサブ講師として参加してもらいました。日本電子にはたくさんの留学生が在籍しており、ネットワークセキュリティ科でも多くの留学生が一緒に勉強しています。会社説明会で、留学生も入社可能ですかという質問を受けたことがあります。実際に社員として働いている先輩の姿を見て、国籍関係なく働けることが伝わったと思います!

3年目の授業

blog_img043年目の授業も1クラス2コマの実施でしたが、今回は2コマ連続での授業だったので1日で4コマ実施しました!
2コマ目の終了したころには既に筋肉痛を感じて立っているのが辛かったです…(笑)。今年もVexでのツール診断の体験をメインに、ECサイトのセキュリティインシデントの事件などを取り入れながら、脆弱性検査の必要性やVexの利便性について説明しました。

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10月に社長の松田さんによる日本電子向けの特別講演を行ったこともあり、興味を持って聞いてくれる学生が多かったです。
サーバの設計に興味があるのでセキュリティはあまり考えていないと消極的だった学生が、授業終了後に「セキュリティに興味が出てきたのでインターンに参加しようと思います」と伝えに来てくれた時は心の中でガッツポーズをしました!

 

最後に

日本電子での授業はもう3年目になりますが、授業が終わるたびにあれはダメだったな、これはもっとこうしたほうが良かったなとまだまだ反省ばかりです。授業後は反省点が多くてネガティブになりやすいのですが、サポートで入ってくれたユービーセキュアのメンバーがたくさん褒めてくれるので、来年も頑張ろう!という気持ちになります。
毎年授業が実施できているのは先生たちのご協力のおかげでもあります。「自分で準備しろよ~」といいながらも手伝ってくれたり、授業の進行を見に来てくれたりとても心強い存在です。
産学連携授業を通して、会社としてはもちろんセキュリティにも興味を持ってもらえるようにこれからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします!

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